四十以後の人、身に灸を加へて、三里を焼かざれば*、上気の事あり*。必ず灸すべし。
三里を焼かざれば:三里に灸をすえないと。三里は、灸のツボ。膝の関節の10cm程下外側のくぼんだ何処にあり、ここに灸をすえると健脚になるという。
上気の事あり:のぼせることがある。
三里のような灸のツボを灸穴という。
しじゅういごのひと、みにきゅうをくわえて、さんりをやかざれば、じょうきのことあり。かならずきゅうすべし。