芭蕉db

三井秋風

みつい しゅうふう

( 正保3年(1646)〜享保2年(1717))

Who'sWho/年表basho


 三井六右衛門時治。北村季吟の門下。現在の三井財閥となる越後屋一門の長者で放蕩児。京都西郊上京区の御室川に面して鳴滝に別荘「花林園」を持 ち、文人墨客の訪問繁く、この時期の関西文壇のサロンであった。しかし、放蕩がたたって財産を失い、失意のうちに江戸で果てた。甥の三井高房の『町人考見録』によれば、「養父江戸店二箇所にて千貫目余りの譲り致し置き候処、其方殊の外成不行跡者にて、中々商売にかまい申さず、奢りの余り後は鳴滝に山荘を構へ、夫へ引籠もり、種々の栄耀を極む。其時の世話に鳴滝の竜宮と沙汰申候。」とある 。

 芭蕉は「野ざらし紀行」の折、貞享2年に京都嵯峨の鳴滝にあった山荘を訪れて長逗留している。


秋風の代表作