芭蕉db

小泉孤屋

こいずみ こおく

(生年不詳)

Who'sWho/年表basho


 江戸の人だが、後に京に住む。通称小兵衛。野坡利牛とともに、『炭俵』の編集に参加。『続猿蓑』・『続虚栗』などに入集。


孤屋の代表作

空豆の花さきにけり麥の縁 (『炭俵』)

目下にも中の詞や年の時宜 (『炭俵』)

土はこぶ籮にちり込椿かな (『炭俵』)

朝めしの湯を片膝や庭の花 (『炭俵』)

折かへる櫻てふくや臺所 (『炭俵』)

藪垣や馬の貌かくもゝの花 (『炭俵』)

星合にもえ立紅やかやの縁 (『炭俵』)

こうろぎや箸で追やる膳の上 (『炭俵』)

箕に干て窓にとちふく綿の桃 (『炭俵』)

鍋ぶたのけばけばしさよ年のくれ (『炭俵』)

夕波の船にきこゆるなづな哉 (『續猿蓑』)