D37

はつのいのこに丁どしぐるゝ
   
生鯛のひちひちするをだいにのせ
  どこへ行やらうらの三介

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   はつのいのこに丁どしぐるゝ*
   
生鯛のひちひちするをだいにのせ
  どこへ行やらうらの三介

去來曰、此付句臺にのせてといへる處、いのこの祝儀と極めて此分過たり*。やはりひちひちとしてはねかへりなどあらまほし。しからバ次の付句までもよからん。かゝる處より手おもくなれり。惣て一句に謂盡したるハあとあと付がたき物なり*