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白雨や戸板おさゆる山の中

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白雨や戸板おさゆる山の中          助童

去來曰、墨崎に聞て此に及ぶなし。句體風姿有、語路とゞこほらず*。情ねばりなく事あたらし。當時流行のたゞ中也*。世上の句おほくハとするゆへにかくこそ有レと、句中にあたり逢*、或ハ目前をいふとて、ずん切の竹にとまりし燕、のうれんの下くゞる事いへるのミ也*。此兒此下地有て、能師に學バゞいかばかりの作者にかいたらん*。第一いまだ心中に理屈なき故也。もしわる功の出來るに及んで、又いかばかりの無理いひにかなられん 、おそるべし*