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幾年の白髪も神のひかり哉

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　　　幾年の白髪も神のひかり哉　　　　　　　　 　去來

太宰府奉納の句也。許六曰、ほ句に切字を二ツ用ゆるは法有。此句切字二の病あり*。去來曰、予曾て切字二ツ有に心なし。二ツ有とも是を切字に用ひずバくるしからじ*。

• 許六曰、ほ句に切字を二ツ用ゆるは法有。此句切字二の病あり：許六は「この句には切れ字が二つある。二つを使うには使う法というものがあるが、この句はその法を曲げている」といった。この句の切れ字をあてるのは難しい。「幾」が疑問詞でこれが切れ字、もう一つは「哉」でこれは分かる。
• 去來曰、予曾て切字二ツ有に心なし。二ツ有とも是を切字に用ひずバくるしからじ：私は「二つ切れ字のある句について今まで気にとめたこともなかった。二つ有ろうとそれを切れ字として使わなければ何にも問題はないよ」と答えておいた。