芭蕉db

落梧・蕉笠宛書簡

(貞亨4年12月1日 芭蕉44歳)

書簡集年表Who'sWho/basho

 翰墨辱拝披*、今度者早々御見舞被成被*、千里ヲ遠しとせずの御心指、御厚意、過分至極奉存候。来春、初夏之節、必其御地御尋可申候*
一、素堂餞別、一字二字忘候。言葉書なども御坐候。失念いたし候。江戸より書揃よせ可申よし申候故、うつし不参候。猶、来春可御意*。頓首
  十二月朔日                       芭蕉桃青判書
 
 
落梧雅丈
蕉笠雅丈
 
 尚々枝柿一籠、うるか一壺、被芳慮、尤賞玩仕候*。其外連衆中より荷兮叟迄御懇書、御音信、辱奉存候。
少持病すぐれ不申候故、一紙如此御坐候。御立候跡に而一会御坐候*。越人より重而御申遣可参候。

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 熱田の桐葉亭から岐阜の落梧と蕉風に宛てた謝礼。 この頃の、芭蕉の人気のすごさを物語る手紙の一つ。