芭蕉db

怒誰宛書簡

(元禄5年7月14日 芭蕉49歳)

書簡集年表Who'sWho/basho


辱拝見、一昨珎敷御入来、本望之至奉存候*。御発句大に感吟仕候。是程迄御働とは夢々不存候*。麦、御在所之ものと存候へば、一入珎重忝奉存候*。曲水、来二日三日下着之由、少涼風能時節にて道中無心元事も無御座*。日斜に及候間及早筆*。本屋へ申付候間、近々参上可仕候*
     七月十四日
  高橋喜兵へ様               芭蕉
        貴報

 江戸第三次芭蕉庵から怒誰宛に書いた書簡。この頃怒誰は江戸に滞在していた。12日には怒誰が芭蕉を訪問し、作品などを紹介した模様である。