芭蕉db

腫物に触る柳の撓哉

(宇陀法師/有磯海)

(はれものに さわるやなぎの しなえかな)

腫物に柳のさはるしなへ哉

(去来宛真蹟書簡)

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 元禄7年。この句は、元禄7年正月29日付「去来宛書簡」に最初に見える。 「去来抄」参照

腫物に触る柳の撓哉

  単純なために難解な句で、解釈が定まらない。俗に「腫物に触る」と言えば、壊れ易いものや危ないものを扱う時の用心深い動作を言う。
 柳が風に柔らかく揺らめいているが、それはまるで腫物に触るような柔らかさだ、というのだろうか?