芭蕉db

摘みけんや茶を凩の秋とも知で

(俳諧東日記)

(つみけんや ちゃをこがらしの あきともしらで)

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 延宝9年(天和元年)、芭蕉38歳の作。この年16句が記録されている。

摘みけんや茶を凩の秋とも知で

 茶ノ木にとっては茶摘女に摘まれることは木枯しの季節と同じこと。そうとも知らないで女たちは茶の葉を摘んでいく。実は茶のような常緑樹の落葉の季節は秋ではなくて春なのである。だから、茶摘の季節こそ落葉のシーズンなので芭蕉の心配は当らない。だからというわけではないが、一句は想いだけが先走って感動が残らない。