芭蕉db
稲葉山
撞鐘もひびくやうなり蝉の声
(笈日記)
(つきがねも ひびくようなり せみのこえ)
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貞亨5年夏、岐阜県長良川の稲葉山城跡にて。芭蕉の眼前には梵鐘があったものと思われる。
撞鐘もひびくやうなり蝉の声
あたり一面降るような蝉の声。その鳴声に促されて目の前の鐘が今にも音を発しそうだ。
栃木県佐野市富士町泉應院境内の句碑。なぜここにあるのか?「
鐘撞かぬ里は何をか春の暮
」に翻弄されたか? 牛久市森田武さん提供