芭蕉db
   坦堂和尚を悼み奉る

地に倒れ根に寄り花の別れかな

(花声集)

(ちにたおれ ねによりはなの わかれかな)

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 貞亨3年。坦堂和尚の追悼句であるが、当の坦堂和尚については詳細不明。

地に倒れ根に寄り花の別れかな

  坦堂和尚は死んだ。花は死してその根に帰ると言われているが、こうして私たちも永遠の別れをしてしまった。崇徳院の歌「花は根に鳥は古巣にかへるなり春のとまりをしる人ぞなき」(『千載集』)の本歌取りの句。