芭蕉db
鷹の目も今や暮れぬと鳴く鶉
(真蹟懐紙)
(たかのめも いまやくれぬと なくうずら)
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元禄4年秋。近江でか?。
鷹の目も今や暮れぬと鳴く鶉
日が暮れようとしている。くれなずむ中に急にウズラの声が聞こえてきた。そうか、夕暮でもはや鷹の目もきかないと安んじてウズラが藪から出てきたのであろう。ウズラは鷹などの猛禽類のよい餌食である。暮色の迫る静寂の中の一瞬を捕らえた句。