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煤掃は杉の木の間の嵐哉

(己が光)

(すすはきは すぎのこのまの あらしかな)

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 元禄3年冬。

煤掃は杉の木の間の嵐哉

 また煤掃きの季節がやってきた。俗世間と無関係に旅を続ける自分には煤掃きには用がない。しかし、旅人である私にとっては、杉の木の間を吹き抜ける烈風こそが何とも寒い煤掃きなのだ。この時代、煤払いは12月13日に行ったものである。