芭蕉db

水仙や白き障子のとも移り

(笈日記)

(すいせんや しろきしょうじの ともうつり)

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 元禄4年10月20日頃。江戸への帰路、熱田の門人梅人亭での歌仙の一句。

水仙や白き障子のとも移り

 真っ白な障子の立てかけてある座敷に通されるとそこには水仙の花が活けてあった。その花には障子を通した白い光が移って、浮き立つようなすがすがしさである。主人梅人への挨拶吟。