芭蕉db
白露もこぼさぬ萩のうねり哉
(真蹟自画賛)
(しらつゆも こぼさぬはぎの うねりかな)
風にゆれる萩の花
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元禄6年秋。杉風の別邸採茶庵<さいだあん、又はさいたあん、さいとあんとも>の邸前の萩を見ての句とされる。画讃句として詠み出されたのかもしれない。
白露もこぼさぬ萩のうねり哉
萩の葉に露があふれるようについている。そよ風がふいてそれが大きくうねっているが、萩は上手に露を乗せたまま揺れている。
東京巣鴨新義真言宗真性寺。裏面には杉風の句がありました。(写真と文:牛久市森田武さん)