芭蕉db

馬方は知らじ時雨の大井川

(泊船集)

(うまかたは しらじしぐれの おおいがわ)

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 元禄4年10月下旬。最後の江戸東下の旅の途中、島田の如舟宅に泊った折の作品。なお、この折については、『島田の時雨』がある。

馬方は知らじ時雨の大井川

 芭蕉は既に川は渡って島田宿側に居る。対岸は金谷宿。この馬方は対岸の馬方のこと。芭蕉を金谷で降ろして馬方は戻っていったから、「川のこっちである島田の時雨は分かるまい」というのである。


静岡県島田市にある島田宿の川合所の「馬方・・」の句碑
(牛久市森田武さん撮影)