芭蕉db

時雨をやもどかしがりて松の雪

(続山井)

(しぐれをや もどかしがりて まつのゆき)

時雨をばもどきて雪や松の色

(夜の錦)

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 寛文6年、23歳の若い作。

時雨をやもどかしがりて松の雪

 時雨が何度降っても松は紅葉しない。それをもどかしがって雪が松を真っ白に染め上げたのであろう。紅葉しない松と「待つ」ことをもどかしく思う気分の語呂合わせ。