芭蕉db

雨の日や世間の秋を堺町

(俳諧江戸広小路)

(あめのひや せけんのあきを さかいちょう)

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 延宝6年、芭蕉35歳の時の作。この年12句が現存する。

雨の日や世間の秋を堺町

 秋雨がしとしとと降っている。こんな秋の日は淋しいものだが、堺町だけは別で随分賑わっていることだ。堺町は日本橋にあった色街。秋の淋しさを境で分ける意と、泉州堺の賑わいとをかけた。