芭蕉db

降る音や耳も酸うなる梅の雨

伊賀松尾氏 宗房

(続山井)

(ふるおおとや みみもすうなる うめのあめ)

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 寛文7年、24歳の作。

降る音や耳も酸うなる梅の雨

 五月雨の降る音もこういつまでも聞かされると、梅雨というだけあって耳の中まで酸っぱくなってくる。「五月雨」を「梅雨」というので、そこら梅の実の酢っぽさを導いただけの若い作。