芭蕉db

思ひ立つ木曽や四月の桜狩り

(幽蘭集)

(おもいたつ きそやしがつの さくらがり)

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 貞亨2年3月。『野ざらし紀行』の折、尾張辺りで。『皺箱物語』では、「思い出す・・」となっている。この違いは大きいが。。。

思ひ立つ木曽や四月の桜狩り

 いま東海道尾張辺りではもはや桜は散って葉桜になってしまった。それでも木曽では今頃満開の桜が見えるかもしれない。思い立って木曽への旅をしてみたいものだ。
 「思い出す」であれば、芭蕉がそれ以前に木曽に旅をしていなければならないが、芭蕉自身の作品の中には、それらしいものは無い。甲州谷村寓居の折木曽まで足を伸ばしたとする説があるが疑わしい。


木曾福島旧福島宿にて、牛久市の森田武さん撮影