芭蕉db

盃や山路の菊と是を干す

(俳諧坂東太郎)

(さかずきや やまじのきくと これをほす)

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 延宝7年、芭蕉36歳、重陽の日(9月9日)の作。この年、9句が記録されている。

盃や山路の菊と是を干す

 菊の露を飲みつづけると不老長寿であると言われている。今日菊の節句に出された盃は菊の文様。中にあふれる酒こそはまさに菊の露ではないか。これを毎日飲んでいれば不老長寿というのだから毎日呑みたいものだというかどうか。