芭蕉db
画賛
西行の草鞋もかかれ松の露
(笈日記)
(さいぎょうの わらじもかかれ まつのつゆ)
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元禄2年9月。『奥の細道』旅中、大垣。一説には貞亨5年の『笈の小文』の復路の折の説もある。いずれにしても誰かの所有している西行松の絵に賛を依頼されて作った句らしい。
西行の草鞋もかかれ松の露
西行草庵の松の絵。この絵を見ていると露を置く松の小枝に西行の草鞋がかかっていはしないかと思わず探してしまう。
この絵には、『山家集』の「
ここをまたわれ住み憂くて浮かれなば松は独りにならんとすらむ
」の松が描かれていたのであろう。
岐阜県恵那市長島町中野西行塚の句碑。牛久市森田武さん提供