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芭蕉db
路草亭
(笈日記/一幅半)
(かみぎぬの ぬるるともおらん あめのはな)
久保倉右近会、雨降
紙子着て濡るとも折らん雨の花
(真蹟懐紙)
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貞亨5年2月。『笈の小文』で、伊勢路草亭での句会の発句。路草は、伊勢山田の人、久保倉右近。当日は雨降りだった。
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紙衣の濡るとも折らん雨の花
この紙衣が濡れようとも、この家で行われる句会には万障繰り合わせて参加しましたよ。何しろ雨に濡れた花が美しいのでそれを折らなければ気がすみませんから。雨の中に咲く花として実在の花を指しているのではない。ここでのイベントを花と称しているのである。