芭蕉db
   大津にて

世の夏や湖水に浮む浪の上

(俳諧前後園)

(よのなつや こすいにうかむ なみのうえ)

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 元禄元年夏、『笈の小文』の旅の帰路、大津の井狩昨卜<さくぼく>亭に招かれての挨拶吟。

世の夏や湖水に浮む浪の上

 世は真夏の暑さにうだっているというのに、このお屋敷は湖上の波に浮かんでいるかのように涼しいですね。