芭蕉db

蛤の生けるかひあれ年の暮

(真蹟自画賛)

(はまぐりの いきるかいあれ としのくれ)

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 元禄5年12月。蛤をユヅリハの上に置いた絵の画讃句。

蛤の生けるかひあれ年の暮

 蓋をかぶって一生を終えた蛤。明ければ新春のお吸い物になってしまう。私も世捨て人として、ハマグリ同様蓋をかぶって生きてきた。このハマグリに生きた甲斐がありますように。
 「生けるかひ」に「生ける貝」をかけている?