-
芭蕉db
粟津に日数経る間に、茶の湯に好
ける人あり。一浜の菊を摘ませて
振舞ひければ
(蕉翁句集)
(ちょうもきて すをすうきくの なますかな)
湖上堅田の何某木沅医師の
兄の亭に招かれて、みづか
ら茶を立て、酒をもてなされ
ける。野菜八珍の中に菊花の
鱠なほ香ばしければ
蝶も来て酢を吸ふ菊の酢和哉
(俳諧椈塚集)
-
句集へ 年表へ Who'sWhoへ
-
元禄3年晩秋。詞書のとおり。
-
蝶も来て酢を吸ふ菊の鱠哉
歓待に対する挨拶吟。菊の酢和えのおいしさを誉めることで挨拶とした。実際に蝶がやって来て酢を吸ったとすれば絵になる話ではあるが。
-