芭蕉db
薬飲むさらでも霜の枕かな
(如行子)
(くすりのむ さらでもしもの まくらかな)
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貞亨4年11月22日頃。『笈の小文』の旅で熱田蕉門の起倒<きとう>宅にて。胃痛に悩まされ病臥。このとき起倒が薬を買って芭蕉に与えたことが記録されている。
薬飲むさらでも霜の枕かな
病身の身には寒さは身に堪える。こうして旅寝の空で薬を飲む羽目に陥ったときにはなおのこと。「霜の枕」は旅枕ということだが、霜があるだけ冬の旅を指す。