芭蕉db
楠部
盃に泥な落しそ群燕
(笈日記)
(さかずきに どろなおとしそ むらつばめ)
盃に泥な落しそ舞ふ燕
(真蹟)
盃に泥な落しそ飛ぶ燕
(砂燕)
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貞亨5年春2月。『笈の小文』の旅のおり、伊勢市楠部町にて。
盃に泥な落しそ群燕
盛んに巣づくりに励むツバメよ、私の酒の盃の中にその口にくわえた泥を落としなさんな。旅の途次、茶屋で酒でも呑んだか?