芭蕉db

散る花や鳥も驚く琴の塵

(真蹟画賛)

(ちるはなや とりもおどろく ことのちり)

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 貞亨元年(41歳頃)頃から死の元禄7年(51歳)までの間。『蕉翁句集』は元禄6年とする。狩野探雪の琴の図に其角の門人で伊予松山藩の重臣の久松粛山が賛を所望した。山口素堂、其角らと共に芭蕉が賛を入れた。

散る花や鳥も驚く琴の塵

 この絵の琴なら、一度音が出されたら、それは琴の塵というべきもので、鳥は驚き聴き入って、たちまち桜吹雪が舞い落ちてくることであろう。