芭蕉db
   山家

鸛の巣に嵐の外の桜哉

(焦尾琴)

(こうのすに あらしのほかの さくらかな)

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 貞亨4年春。この句と類似句で「鸛の巣も見らるる花の葉越し哉」がある。どちらかが初案かもしれない。

鸛の巣に嵐の外の桜哉

 桜の木のてっぺんにある鴻巣の辺りには春の嵐も届かないのか激しく揺れる様子が無い。鳥の方がそういう計算をして巣を作るのであろうか?