芭蕉db

声よくば謡はうものを桜散る

(砂燕)

(こえよくば うたおうものを さくらちる)

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 元禄元年春。『笈の小文』の旅の時、吉野にて。

声よくば謡はうものを桜散る

 すばらしい桜の下。春爛漫。もしも私の声が良ければ、ここで謡の一つも歌おうものを。