芭蕉db

霧雨の空を芙蓉の天気哉

(韻塞)

(きりさめの そらをふようの てんきかな)

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 元禄5年秋。許六筆の芙蓉の絵の画賛の句。芙蓉には、草芙蓉と木芙蓉とがある。


草芙蓉の花


霧雨の空を芙蓉の天気哉

 芙蓉という花は、朝晩は朝顔のようにピンとしているが、強い日ざしの日には花びらがしおれたようになってだらんとしてしまう。霧雨の日はかえって芙蓉の日というべきか。許六の描いた霧雨に咲く芙蓉の絵につけた画讃。