芭蕉db
起きあがる菊ほのかなり水のあと
(続虚栗)
(おきあがる きくほのかなり みずのあと)
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貞亨4年、44歳。
起きあがる菊ほのかなり水のあと
海抜0メートルの芭蕉庵付近はちょっとした雨にも冠水したのである。大水に倒れてしまった菊が、水の引いた後ゆっくりと回復していく呼吸が聞こえてくるような一句。芭蕉前期の秀句の一つ。