芭蕉db

時鳥鰹を染めにけりけらし

(真蹟短冊)

(ほととぎす かつおをそめに けりけらし)

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 天和元年(38歳)頃から天和4年(40歳)頃までの間。
 なお、この時期の制作年次不明のものとして、15句がある。

時鳥鰹を染めにけりけらし

 カツオの赤身はなぜ赤いかといえば、ホトトギスが血を吐いたその血が染まっているからだ、いやそうらしい。
  句の構造は、「染めにけり」と断定しておいて「けらし」と推量の助動詞を加えたもの。
 なお、ホトトギスと郭公についてはここを参照