芭蕉db
何にこの師走の市にゆく烏
(花摘)
(なににこの しはすのいちに いくからす)
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元禄2年の暮の作。膳所辺りでか? 芭蕉46歳。
何にこの師走の市にゆく烏
からすが師走で賑わっている街中に行こうとしている。このカラス何のために人ごみめがけて出かけていくのだろうか。擬人化しやすいカラスに仮託しながら作者自身の世俗行事への参加の意思が裏に働いているようでもあり、単純でない心理が内包されている。