芭蕉db

里古りて柿の木持たぬ家もなし

(蕉翁全伝)

(さとふりて かきのきもたぬ いえもなし)

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 元禄7年8月7日、51歳。伊賀上野の望翠亭での発句。望翠は井筒屋新蔵で、伊賀蕉門の一人。一説には芭蕉の妹の夫といわれている。

里古りて柿の木持たぬ家もなし

 古里伊賀は古い歴史を持っていてどこの家にも柿ノ木の無い家は無い。それがいま枝もたわわに実っている。