芭蕉db
   十五夜

米くるる友を今宵の月の客

(笈日記)

(よねくるる ともをこよいの つきのきゃく)

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 元禄4年8月15日、義仲寺無名庵にて。この翌日は、『堅田十六夜の弁』

米くるる友を今宵の月の客

 米をくれる友達というのはよき友にきまっている。「よき友」といえば、『徒然草』第117段にその定義がある。この夜、正秀が茶を、乙州が酒を持参した、と言われている。