芭蕉db
きてもみよ甚平が羽織花衣
(俳諧薮香物)
(きてもみよ じんべいがはおり はなごろも)
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寛文12年、29歳の伊賀上野時代の作。
きてもみよ甚平が羽織花衣
「花衣」は花見に着ていく着物のこと。花見に甚平羽織を「着て」、「来て」みてご覧。花のすばらしさがまた際立つことであろうから。
甚平は、袖のない和製ベスト。腰に割れの入った丈の短い羽織。はじめ戦場の軍服であったものがだんだんに華美となった和服。ここでは、甚平という人に呼びかける形で作られている。