芭蕉db
さぞな星ひじき物には鹿の革
(句稿断簡)
(さぞなほし ひじきものには しかのかわ)
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延宝年間(30歳〜37歳)頃までの間の作。
なお、この時期の制作年次不明のものとして、
7句
がある。
さぞな星ひじき物には鹿の革
談林俳諧の典型的悪ふざけの句。鹿の皮というのは、秋が来て恋の季節になるとできる背中の斑点模様のことである。ここに星はあの牽牛と織女の天の川の恋の星のこと。七夕の今宵、さぞや二つの星は鹿皮の敷物の上で逢瀬を楽しんでいることであろう、というのである。