芭蕉db

夏草に富貴を飾れ蛇の衣

(洒堂宛書簡)

(なつくさに ふうきをかざれ へびのきぬ)

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 元禄3年4月16日。幻住庵にて。「夏草や我先達ちて蛇狩らん」とどちらを採るべきか迷って掲出。幻住庵の周辺は蛇やムカデが沢山出没した。

夏草に富貴を飾れ蛇の衣

  幻住庵のまわりは一面の夏草に被われている。その中には蛇の抜け殻も多く見つかった。ただ雑然と生い茂った夏草の中でなら蛇の抜け殻といえどもずいぶん豪勢なものに見えてくるから不思議だ。