芭蕉db
   初秋

初秋や畳みながらの蚊屋の夜着

(真蹟懐紙)

(はつあきや たたみながらの かやのよぎ)

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 元禄4年秋。

初秋や畳みながらの蚊屋の夜着

 朝晩涼しくなって蚊帳は使われずたたんだままになっている。初秋の夜寒にかけるものとて無いのでそこに畳んであった蚊帳を夜具として かけ布団の代わりに身にかける。