芭蕉db
京は九万九千くんじゅの花見哉
(夜の錦)
(きょうはくまん くせんくんじゅの はなみかな)
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寛文6年。芭蕉23歳の若い作。9万9000とは、京都の戸数をいう。定説は、9万8000であるが、K音を引き立てるためであろう99,000とした。「くんじゅ」は群集の謡曲的表現。
京は九万九千くんじゅの花見哉
京では、家々の者たちみんなが花見に行く。まさに9万9000の家の者たちが花見に浮かれる。その大群衆の出歩く姿を眺めるのも花見の楽しみだ。