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   旅宿

ごを焚いて手拭あぶる寒さ哉

(笈日記)

(ごをたいて てぬぐいあぶる さむさかな)

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 貞亨4年11月10日頃。『笈の小文』の旅中、三河豊橋。杜国を訪ねて。

ごを焚いて手拭あぶる寒さ哉

 「ご」は三河方言で、枯れた松葉のこと。焚き付けとして最良の燃料。
  なお、『如行子』には、

ごを焚いて手拭あぶる氷哉

とある。


豊橋市下地町聖眼寺の句碑(牛久市の森田武さん提供)