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木曽の情雪や生えぬく春の草
(芭蕉庵小文庫)
(きそのじょう ゆきやはえぬく はるのくさ)
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元禄4年1月。義仲寺の草庵にて、木曽義仲を題材に詠んだ句。
木曽の情雪や生えぬく春の草
ここ義仲寺の草庵前の土中から、早くも厳寒に耐えながら春の草が芽を出している。山深き木曽でも雪の下から若草が芽を出していることだろう。それは、疾風怒濤の人生を終えた木曽義仲の情念を知っているからかもしれない。