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芭蕉db
南都にまかりしに、大仏殿造営の
遥けき事を思ひて
(真蹟懐紙)
(はつゆきや いつだいぶつの はしらだて)
南都
雪悲しいつ大仏の瓦葺き
(万菊丸宛書簡)
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元禄2年12月。奈良の東大寺大仏殿は、鎌倉時代に入って重源が再建したものの、1567年(永禄10年)10月松永久秀と三好三人衆の戦闘で再度炎上した。芭蕉が訪れたこの時期にはその再興の計画はあったものの手付かずの状態であった。この後の宝永2年(1705年)に一応再興された。この年、芭蕉の師北村季吟が死去している。
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初雪やいつ大仏の柱立
初雪が大佛の頭にかかっている。大仏殿の再建は何時実現することだろう。みているだけでもったいない気持ちがする。柱立ては、建築の際、最初の柱を立てること。
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