芭蕉db
年忘歌仙
半日は神を友にや年忘れ
(俳諧八重桜集)
(はんじつは かみをともにや としわすれ)
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元禄3年師走。この冬、芭蕉は上方で越年した。京都鞍馬の上御霊神社の神官小栗栖祐玄(俳号示右<じゆう>)に招かれて忘年歌仙を巻いた。その折の挨拶吟。
半日は神を友にや年忘れ
こうして楽しい年忘れの俳諧が興行できたというのも、元来この神社の祭神たちが詩歌に造詣の深い方々ばかりであるから。私は、半日楽しませてもらいましたが、残りの半日を、ここの主人示右は今度は神々と忘年俳筵を巻くことでありましょう。
京都市上御霊神社の句碑(上)と上御霊神社(牛久市森田武さん撮影)