芭蕉db
   嵐雪が描きしに、賛望みければ

朝顔は下手の書くさへあはれなり

(いつを昔)

(あさがおは へたのかくさえ あわれなり)

 

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 貞亨4年夏。門人嵐雪が描いた朝顔の絵に賛をした。

朝顔は下手の書くさへあはれなり

 朝顔の絵というものは誰が描いてもうまく書ける。下手が描いても哀れさを催すものだ、というのだがこれでは嵐雪の絵がまずかったようだ。師弟間の遠慮の無さがしのばれる一句。