芭蕉db
   大津にて

三尺の山も嵐の木の葉哉

(己が光)

(さんじゃくの やまもあらしの このはかな)

句集へ 年表へ Who'sWhoへ


 元禄3年師走。

三尺の山も嵐の木の葉哉

 三尺の高さの山というのは存在しないと思うが、ここではごく低い山の意。いま木枯しの季節。どこの山でも木枯しが吹いて嵐のような騒々しさであろう。それが証拠にこんな低い山でも木枯しが吹いている。芭蕉の視野の中に小さな庭山でもあったか?