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鶯の海むいてなくすまの浦

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   鶯の海むいてなくすまの浦            卯七

初ハ鶯も海むいてなく也。野坡曰 、鶯もとあたらんハおもかるべし。やはり鶯のといハん。去來尤なりと同じてあらたむ。丈草曰、のといひて風情は侍れど、やはりたしかに鶯もといはんかた勝るべしと也。